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これだけ!世界史

古代東地中海

 古代東地中海では、アラム人、フェニキア人、ヘブライ人が活動していました。それぞれの民族について、整理して覚えるようにしましょう。

 まず、陸上貿易で活躍していたのがアラム人です。彼らは、アラム文字を作成しました。アラム文字は、満州文字など、東方の文字に大きな影響を与えました。
 また、アラム人は、ダマスクスを拠点に活動していた、ということも覚えておきましょう。

アラム文字
Louvre Museum, Public domain, via Wikimedia Commons
アラム文字

 一方、現在のレバノンのあたりで海上貿易に従事していたのがフェニキア人です。フェニキア人は、フェニキア文字を開発しました。フェニキア文字は、ギリシア文字やローマ字のもとであり、現在使用されているアルファベットのルーツとなっています。
 また、フェニキア人は地中海の地域に多くの植民市をつくりました。特に、現在のチュニジアに位置するカルタゴは、ローマの歴史でも出てくるので、覚えておきましょう。

フェニキア人の活動範囲
フェニキア人とアラム人と活動拠点

フェニキア文字
フェニキア文字

 次にヘブライ人についてみていきましょう。ヘブライ人は、宗教上計り知れない影響を与えています。ヘブライ人は、以前はエジプトの支配を受けていました。しかし、モーセに率いられて、エジプトを脱し、パレスチナに移住しました。このことを出エジプトといいます。

出エジプト
コジモ=ロッセッリ「紅海の通行」
出エジプト

 その後、ヘブライ人は、パレスチナにヘブライ王国を樹立しました。また、モーセによって、ヘブライ人の宗教であるユダヤ教の教義が形作られ、ユダヤ教とキリスト教の教典である『旧約聖書』へと繋がっていきます。ヘブライ王国では、ソロモン王のもと、ユダヤ教の唯一神であるヤハウェの神殿を建設しました。
 しかし、ヘブライ王国は長続きしませんでした。ヘブライ王国は分裂し、北にイスラエル王国、南にユダ王国が誕生しました。そして、イスラエル王国はアッシリアに、ユダ王国は新バビロニアに滅ぼされることになります。そして、ユダ王国のヘブライ人はバビロンに連行されました。これをバビロン捕囚といいます。

確認問題

波線部を、PCであればカーソルを合わせる、スマートフォンであればタップすることで答えが表示されます。

  1. アラム人は、内陸貿易に従事した。
  2. フェニキア文字は、現在のアルファベットのもとになっている。