Home >> これだけ!世界史目次 >> 前史時代
これだけ!世界史
前史時代
前史時代とは、歴史、つまり文字によって歴史が記録される前の時代です。よって、文字による記録はない時代なので、覚える量としては他の時代と比べると少ないです。また、わかっていることが少ない時代なので、そこまで入試で出題されることはありません。あまり気を張り詰めすぎず、リラックスして学習を進めていきましょう。
まず、猿人、原人、旧人、新人といった進化を遂げ、いまの私たちである現生人類が誕生しました。猿人、原人、旧人、新人という進化の歴史は必ず覚えておくようにしましょう。
また、彼らはさまざまな道具を発明しました。どの人類の時にどの道具が発明されたのか、というところも押さえておきましょう。
具体的には、猿人は礫石器(れきせっき)を発明しました。これは、石を砕いてつくったものです。なので、以下の画像の通り、ゴツゴツした形状になっています。
また、猿人から、人類が直立二足歩行を始めた、ということも余裕があれば覚えておいてください。
- 礫石器のイラスト
次に、原人があらわれました。別名をホモ=エレクトゥスといいます。彼らは、火の使用を行いました。また、猿人の礫石器を改良して、ハンドアックスを開発しました。手で握って使用しやすい形状に進化しました。
また、原人の種類として、ジャワ原人や、北京原人があります。
そして原人の後に現れたのが旧人になります。旧人は剥片石器(はくへんせっき)を使用しました。剥片石器は、簡単にいうと、石のかけらを組み合わせてつくったものになります。
また、原人のときには埋葬の習慣が始まりました。つまり、宗教的な慣習が行われ始めた、と考えることができます。
また、代表的な旧人として、ネアンデルタール人をあげることができます。主に現在のドイツのあたりに生息していました。
- 剥片石器
- The Portable Antiquities Scheme/ The Trustees of the British Museum, CC 表示-継承 4.0, リンクによる
そして、最後に登場したのが新人になります。新人のことを、ホモ=サピエンスというので、覚えておきましょう。新人の種類として、クロマニョン人や周口店上洞人がいます。特に、クロマニョン人は、洞穴絵画を残したことで有名です。
具体的には、フランスのラスコー洞窟、スペインのアルタミラ洞窟に洞穴絵画を残しています。ここは、入試頻出分野なので、洞窟の名前と、場所をセットで覚えておきましょう。フランスの「フ」とラスコーの「ラ」で、「フランス」であると覚えれば覚えやすいかもしれません。
- ラスコーの洞穴絵画
確認問題
波線部を、PCであればカーソルを合わせる、スマートフォンであればタップすることで答えが表示されます。
- 原人は、火の使用を開始し、暗い場所を照らしたり、料理ができるようになった。
- クロマニョン人は、各地に洞穴絵画を残した。