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これだけ!世界史
古代東南アジア
ここでは、東南アジアの歴史を一通り見ていきます。特に、島の名前や位置を覚えておくようにしましょう。
まず、ベトナムで、ドンソン文化が誕生します。これは、中国文明の影響を受けています。また、ドンソン文化では銅鼓という青銅器が使われていました。
- MikeHS, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
- 銅鼓
その後各地に港市国家が誕生します。港市国家とは、海上貿易によって発展した都市を中心とした国家です。
カンボジアでは、オケオを中心として扶南とよばれる港市国家が誕生しました。カンボジアには、その後アンコール朝が成立し、王都アンコール=トムには寺院アンコール=ワットが設立されました。
ベトナム中部には、チャンパーとよばれる港市国家がありました。ベトナム北部には李朝の大越国が成立します。ビルマ(現在のミャンマー)では、パガン朝によって、ビルマ人の王朝が初めて誕生しました。タイでは、スコータイ朝によってタイ人の統一王朝が形成されます。
- Nicolas Eynaud, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons
- 13世紀の東南アジアの地図(Dai Vietが大越国、Champaがチャンパー、Angkor Empireがアンコール朝、Kingdom of Sukhothaiがスコータイ朝。また、オケオについては筆者作成)
スマトラ島では、パレンバンを中心とした港市国家シュリーヴィジャヤ王国(室利佛逝)が誕生します。シュリーヴィジャヤ王国には、唐から義浄が訪れました。
ジャワ島では、ヒンドゥー教国家である古マタラム王国や、大乗仏教遺跡ボロブドゥールを造営したシャイレンドラ朝が誕生しました。近世になると、ジャワ島を中心にヒンドゥー教国であるマジャパヒト王国が成立しました。
- Gunawan Kartapranata, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons
- シュリーヴィジャヤ王国(Palembangがパレンバン)
確認問題
波線部を、PCであればカーソルを合わせる、スマートフォンであればタップすることで答えが表示されます。
- ドンソン文化は中国文明の影響を受けている。
- ボロブドゥール遺跡は、大乗仏教の遺跡である。