Home >> これだけ!世界史目次 >> モンゴル帝国
これだけ!世界史
モンゴル帝国
ここでは、モンゴル帝国の時代について扱います。モンゴルがどのように拡張していったのかを覚えておくようにしましょう。
モンゴルでは、クリルタイという会議体がありました。クリルタイで、チンギス=ハンがハーン(モンゴルの君主名)になりました。その次のハーンであるオゴタイのときには、中国北部の金を征服することに成功しました。また、都としてカラコルムを建設しました。
オゴタイのときに、バトゥがキエフ公国を征服し、キプチャク=ハン国がその地を支配しました。さらに、バトゥはワールシュタットの戦いでポーランドやドイツにも勝利することができました。
- Matthäus Merian, Public domain, via Wikimedia Commons
- ワールシュタットの戦い
その後、フラグによってアッバース朝が征服され、イル=ハン国がつくられました。イル=ハン国はガザン=ハンのときにイスラームに改宗しました。また、中央アジアにはチャガタイ=ハン国が誕生しました。また、このときにはルイ9世の命を受け、ルブルックがカラコルムに派遣されました。
フビライ=ハンのときには都を大都に移しました。大都は現在の北京です。また、フビライはモンゴル帝国(主に中国)の国号(国の名前)を元としました。さらに、南宋を滅ぼし、中華一帯を支配することに成功しました。
- アラニコ「元代帝半身像册-元世祖皇帝像」
- フビライ=ハン
元の時には交鈔(こうしょう)という紙幣が使用されました。宋の紙幣、交子・会子と混同しないようにしましょう。また、フビライ=ハンのときにはチベットの文字を参考にパスパ文字をつくり公文書で使用されました。
さらに、大都にはモンテ=コルヴィノが訪れカトリックを布教することに成功します。他にもこの時代には『世界の記述(東方見聞録)』の著者であるマルコ=ポーロやイスラーム世界からイブン=バットゥータが元を訪れました。
しかし、元は白蓮教徒の紅巾の乱により衰退し、朱元璋によりモンゴルは中国から追い出され、中国には明王朝が誕生します。
- パスパ文字
確認問題
波線部を、PCであればカーソルを合わせる、スマートフォンであればタップすることで答えが表示されます。
- イル=ハン国はガザン=ハンのときにイスラームに改宗した。
- モンテ=コルヴィノは中国でカトリックを布教することに成功した。